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     警察官採用試験

 

 

都道府県の警察本部に所属する警察官の採用は、それぞれの都道府県で独自に行っています。

大学卒業程度を対象とするI類、短大・専門学校卒業程度を対象とするⅡ類、

高校卒業程度を対象とするⅢ種に分けて採用試験が実施されます。

どの区分も試験は一次試験と二次試験の2段階に分けて選考されます。

二次試験が最終試験となり、合格すると採用候補者名簿に登載されます。

試験の詳細は各都道府県で若干の違いがありますので、各都道府県の採用ページを確認してください。

<試験内容>
1、一次試験:教養試験、論文試験、適性検査が行われます。
・教養試験:警察官として必要な知能や、大学卒業程度

(または短大・高校卒業程度)の知識に関する選択式の試験
・論文試験:思考力、表現力についての試験
・適性検査:警察官の職務上必要な素質や適性についての検査

2、二次試験:一次試験合格者に対して、心身のチェックを中心に行います。
口述試験:個別の面接。警察官に適した人格のもち主かの試験
・体力検査:体力に関するテスト
・身体検査:警察官の職務遂行に適した身体をもち合わせているかのチェック
・健康診断:医師による健康調査

倍率は各都道府県によって大きく異なるのが実態です。

採用人数の多い都道府県ほど倍率は低くなる傾向があります。

 

 

  そのほかにもあると便利な資格

 

採用試験申し込みの際に、もっている資格や経歴を証明書と一緒に申請することができます。

その内容を試験と合わせて評価し、一次試験の成績の一部として加点を得ることができます。

加点となる資格や経歴は、剣道や柔道、その他のスポーツ歴、語学力(英検・TOEICRテスト)

簿記情報処理の資格や経歴に類するもの。大型自動車運転免許など、

警察の職務執行に役立つと認められる資格や経歴もプラスのポイントとなります。

 

 

  採用後に取得することになる資格

 

採用後、警察学校で必ず全員取得するのが「普通二輪免許」と「無線免許」

また、柔道か剣道の初段以上の資格も同時に取得します。

そのほか部門ごとにそれぞれの専門に関する資格や免許が必要になることもありますが、

「警察官になるため」や、「採用後すぐ」に必要なものではありません。

白バイだったら「大型二輪免許」、鑑識だったら鑑識の資格などが必要になり、

部門配属前にもう一度警察学校に入って取得したり、個人で取りに行ったりします。

 

 

警察官採用試験において加点される資格

 

証明書類に基づいてその内容を評定し、採用試験の成績の一部とするものです。

体力 柔道又は剣道、
その他の武道
初段以上
スポーツ歴 全国規模で行われる大会で、日本選手権、国民体育大会、大学選手権、全国高校総合体育大会及びそれに準じる大会の出場経験又はこれに類するもの
情報処理 ITパスポート、基本情報技術者応用情報技術者等、経済産業省管轄の国家資格又はこれに類するもの
語学 英語
中国語
  • 中国語検定:3級以上
  • 漢語水平考試:4級以上
  • 中国語コミュニケーション能力検定(TECC):400点以上
    又はこれらに類するもの
韓国語
  • ハングル能力検定:準2級以上
  • 韓国語能力試験:4級以上
    又はこれらに類するもの
その他
  • 「体力」「情報処理」「語学」に類する資格経歴等
  • その他警察官の職務執行に有用な資格経歴等